離れたパソコンを遠隔起動するにはWOL (Wake On LAN)機能を使用し、マジックパケットを送信する。この辺はどうも決め手となるソフトウェアがなくいろいろ試しているが、結局のところLinux を利用することが多い。
今回、Windows 向けのソフトウェアで未試用のものがあったので試用した。
概要※
「WOL Controller」は、WOL(Wake On LAN)を使用して、遠隔でコンピューターの電源を投入するソフトです。
「WOL Controller」と「WOL Controller Server」の2種類のエディションがあります。
※当ページでは、「WOL Controller」をスタンダード版、「WOL Controller Server」をサーバー版とします。
「WOL Controller」は、フリーソフトです。
「WOL Controller Server」は、シェアウェアですが、一部、機能制限付きフリーソフトとして利用可能です。試用期限はありません。
「WOL Controller」および「WOL Controller Server」は、商用利用可能です。
サーバー版の未ライセンスによる機能制限※
ユーザー管理にて登録できるユーザー数が、1ユーザーのみ
主な機能※
- 表計算ライクなインターフェースで、MACアドレスを入力
- 複数のパソコンを同時に電源投入
- グループごとにMACアドレスを管理
- LAN、WAN(ルータ越え)、サーバー版を併用したセキュアなWAN(ルータ越え)の3パターンに対応
- サーバー版を併用した場合、ユーザー管理にてセキュリティを強化
- サーバー版とスタンダード版は、暗号化で通信
動作環境
Windows XP, Windows 7, Windows Server 2008にて動作確認をしております※
.NET Framework 3.5 が必要
※「フレンドコンピューター – 事業内容 ソフトウェア – リモート電源操作(WOL)ソフト「WOL Controller」」より引用
ダウンロード
「フレンドコンピューター – 事業内容 ソフトウェア – リモート電源操作(WOL)ソフト「WOL Controller」」からダウンロードする。
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※Windows7 SP1 64bit で試用した
ファイルの解凍
ダウンロードした「WOLController.zip」を解凍する。
使い方
起動のしかた
「WOLController.exe」を実行する。
起動したところ。
使い方
対象の登録
それぞれ「グループ」として追加するらしい(ブロードキャストアドレスなどの関係なのかも)。
今回はLAN 内のPC を対象として登録してみる。
各ボタンの意味:
- 「↑」・・・パケットの送信
- 「L」・・・LAN を追加
- 「W」・・・ WAN を追加
- 「S」・・・ サーバーを追加
グループ名は適当にLAN とし、ブロードキャストアドレスを入力、OK をクリックする。
追加された。どうやらグループ=タブとして管理されるらしい。
あとはよくあるAccess アプリケーションのようにPC 名とMAC アドレスを入力する。予めコピーしておいたMAC アドレスがペーストできたのは嬉しかった。
マジックパケットの送信
起動したい対象PC にチェックを入れ「↑」もしくは「操作→送信」をクリックする。
確認されるので「はい」をクリックする。
送信された。
動作確認
マジックパケットで起動できることがわかっているPC かつ同一LAN 内のものだったが、正常に起動した。もちろん離れた場所にあるPC なのでUltraVNC などで確認した。
◆
WOL 対応のルータなどもあるが完全ではなく、現状としては1台だけWindows PC を常時稼動させ、これにUltraVNC で接続してルータのマジックパケット送信機能を利用ている。
もちろんLinux でもよいし、そちらのほうが良いのだが、今回はWindows 環境を利用する必要もあったので、うち1台を常時稼働させている。また、UPS も付けているが何らかの問題で電源断が起きた際のために自動復帰するようにBIOS で設定している。
今回試用したソフトウェアにはマジックパケット送信機能だけを備えた「WOL Controller」があり、ネットワークを超えて利用できるようにサーバーとして待ち受けている「WOL Controller Server」を組み合わせて利用するのだろう(ルータが未対応か破棄パケットに設定されているとWAN 側からのマジックパケットを送信できないので相手先ネットワーク内にマジックパケットを送信するサーバーを待機させておく)(たぶん)
設定はXML ファイルに保存されている。
まだまだ全体的に利用してはいないものの、期待できるソフトウェアではないだろうか。
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